瀋陽の日本戦犯を裁く法廷の旧跡陳列館は、瀋陽市皇姑区黒竜江街77号に位置し、瀋陽「九・一八」歴史博物館に属している。日本戦犯を裁く元特別軍事法廷の旧跡を、昔のままに復元し、2014年5月18日に一般公開したものである。瀋陽の日本戦犯を裁く法廷の旧跡陳列館は、敷地面積2160㎡、建築面積1545㎡、展示面積1120㎡である。陳列館は復元陳列と史実陳列という二つの部分を巧妙に融合させ、文字、写真、物、文献、図表、音声など多種多様な手段を通して、1956年6月9日から7月20日までの間、中華人民共和国最高人民法廷特別軍事法廷が瀋陽にて36人の日本戦犯を公開審判した際の歴史と、日本戦犯たちが瀋陽で裁判を受ける前後の経緯について紹介している。瀋陽裁判は中国人民の意志と希望が込められた裁判であり、正義が邪悪を裁くものでもある。その中で審判を受けた36人の日本戦犯が全員罪を認め、国際戦犯裁判史上の奇跡だと言える。一般公開後、旧跡陳列館は社会各界から大いに注目された。2014年9月、国務院によって第一期の国家級抗戦記念施設遺跡として評価され、10月に遼寧省政府によって省級の文物保護機構と指定された。瀋陽日本戦犯を裁く法廷の旧跡陳列館は、日本戦犯への裁判をテーマとした陳列館として、日本が犯した侵略の罪の証拠を暴くだけでなく、青少年の愛国主義教育上、貴重な教科書でもある。そして、侵略の事実を否定する日本の右翼への動かぬ証拠であり、徳を以て怨を報うという中国人民の寛容さの表れでもある。